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教室のご案内

現代のピアノでのレッスン

現代のグランドピアノ(ヤマハC3)を使ってレッスンを致します。
2015年にオーバーホールをし、ハンマー(アーベル社製、ドイツ)と弦(芯線レスロー社製、巻線デ―ゲン社製、ドイツ)を新しくしました。年に一回の発表会と必要に応じたクラス発表会を行います。
 

 

ビギナーコース

初心者の方または小学生以下の小さなピアニストさんのためのコースです。
教材は、講師がヨーロッパ在住時にレッスンで使用していたテキスト、「マイケル・アーロンピアノレッスン」を中心に、音の名称、長さやリズムなどの音楽的基盤をドイツ語と英語の歌を交えながら楽しく学んでいきます。
また、英語、ドイツ語でのピアノレッスンもご希望があれば致します。
 

トーマスコース

中級者の方または小学生以上のピアニストさんがいろいろな作曲家に出会い、彼らの音楽に初めて触れ、学ぶコースです。バロック音楽から近代音楽までの幅広い作曲家たちのピアノ小曲集などをもとに、音楽史を背景に演奏する喜びを体験します。また、技術面では暗譜や指のタッチ、体の使い方、姿勢、音色などを曲の時代に合った奏法で具体的に学んでいきます。
 

エリザベスコース

上級者の方、音大受験を希望される方や将来ドイツ・オーストリア留学を希望されている方のためのコースです。すでに十分な音楽性と技術を身につけてらっしゃる方でさらにワンランク上を学びたいという向上心を持っていらっしゃる方をご指導いたします。
また、音大受験のための課題曲をしっかりと確実に仕上げていきます。将来ドイツ・オーストリア留学を希望されている方には、ご希望であればドイツ語でのレッスン、留学のための準備やお手伝いも致します。

フォルテピアノコース

モーツァルト、ベートーベンやショパンが実際に演奏し、聞いていた楽器で学ぶことにより作曲家の求めていた音楽を探求し、それを現代のピアノ演奏にどのように活用できるかを学びます。

5オクターブ フォルテピアノ モデル:シュタイン

W.A.モーツァルト(1756-1791)とこのピアノのモデルとなったフォルテピアノを製造したアンドレアス・シュタイン(1728-1792)は、当時とても人気のあった鍵盤楽器製造者でした。モーツァルトは彼の作ったフォルテピアノをとても気に入り、父レオポルドに宛てた手紙にこのピアノの優れた特徴について書き記しています。モーツァルトのソナタといえば、現在では一般的にピアノで演奏する楽曲として扱われますが、実際にはチェンバロまたはフォルテピアノのため(pour le clavesin ou pianoforte)にと表題には記されています。
若きベートーヴェンがモーツァルトの演奏を初めて聴いた時、モーツァルトの演奏技術についてチェンバロを演奏するように指を使った軽いタッチで演奏していたと話していたといわれています。ウィーン古典派の作曲家たちの意図に沿ったアーティキレーションのつけ方、指使いや音楽的解釈をその時代の楽器で味わってみましょう!

1850年代オリジナル 7オクターブフォルテピアノ

製作者:ベネディクト・フィリッピ

1855年頃ウィーンでイタリア人の楽器製造者 B. フィリッピ氏により作られたフォルテピアノです。アクションはウィーン式で、音色はとても軽やかです。
ウィーン式アクションのピアノは、打鍵したときのハンマーが弦を打つシステムが現代のピアノよりもシンプルなため指から弦への接触がよりダイレクトに伝わります。F.ショパン(1809-1849)は愛用していた二台のピアノ、プレイエル(ウィーン式)とエラール(イギリス式)についてこう語っていました。
「私は自分の気が滅入っているときはエラールのピアノにより簡単にすでに楽器により完成されている音色をみつけることができる。しかし、私の気分が晴れやかで自分自身の求める音色を探求する十分な気力があるときは、プレイエルのピアノを弾かなければいけないのだ」
つまり、ウィーン式のアクションで演奏をすることは、簡潔に言うと”ピアニストのタッチをより繊細にする”ということがいえるでしょう。
ウィーンでイタリア人製作者により誕生した後、ヨーロッパでいろいろな方々の手に渡り最後にイタリアから神戸に2015年、8月にやって来ました。1850年代というと、1853年の黒船来航により日本が徐々に開国されていった幕末の波動の時代にウィーンで製造されたフォルテピアノです。

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