Class Info
現代のピアノでのレッスン
2015年にオーバーホールをし、ハンマー(アーベル社製、ドイツ)と弦(芯線レスロー社製、巻線デ―ゲン社製、ドイツ)を新しくしました。年に一回の発表会と必要に応じたクラス発表会を行います。

ビギナーコース
初心者の方または小学生以下の小さなピアニストさんのためのコースです。
教材は、講師がヨーロッパ在住時にレッスンで使用していたテキスト、「マイケル・アーロンピアノレッスン」を中心に、音の名称、長さやリズムなどの音楽的基盤をドイツ語と英語の歌を交えながら楽しく学んでいきます。
また、英語、ドイツ語でのピアノレッスンもご希望があれば致します。
トーマスコース
中級者の方または小学生以上のピアニストさんがいろいろな作曲家に出会い、彼らの音楽に初めて触れ、学ぶコースです。バロック音楽から近代音楽までの幅広い作曲家たちのピアノ小曲集などをもとに、音楽史を背景に演奏する喜びを体験します。また、技術面では暗譜や指のタッチ、体の使い方、姿勢、音色などを曲の時代に合った奏法で具体的に学んでいきます。
エリザベスコース
フォルテピアノコース
モーツァルト、ベートーベンやショパンが実際に演奏し、聞いていた楽器で学ぶことにより作曲家の求めていた音楽を探求し、それを現代のピアノ演奏にどのように活用できるかを学びます。
5オクターブ フォルテピアノ モデル:シュタイン

1850年代オリジナル 7オクターブフォルテピアノ
製作者:ベネディクト・フィリッピ

1855年頃ウィーンでイタリア人の楽器製造者 B. フィリッピ氏により作られたフォルテピアノです。アクションはウィーン式で、音色はとても軽やかです。
ウィーン式アクションのピアノは、打鍵したときのハンマーが弦を打つシステムが現代のピアノよりもシンプルなため指から弦への接触がよりダイレクトに伝わります。F.ショパン(1809-1849)は愛用していた二台のピアノ、プレイエル(ウィーン式)とエラール(イギリス式)についてこう語っていました。
「私は自分の気が滅入っているときはエラールのピアノにより簡単にすでに楽器により完成されている音色をみつけることができる。しかし、私の気分が晴れやかで自分自身の求める音色を探求する十分な気力があるときは、プレイエルのピアノを弾かなければいけないのだ」
つまり、ウィーン式のアクションで演奏をすることは、簡潔に言うと”ピアニストのタッチをより繊細にする”ということがいえるでしょう。
ウィーンでイタリア人製作者により誕生した後、ヨーロッパでいろいろな方々の手に渡り最後にイタリアから神戸に2015年、8月にやって来ました。1850年代というと、1853年の黒船来航により日本が徐々に開国されていった幕末の波動の時代にウィーンで製造されたフォルテピアノです。